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注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違いとは?特徴と選び方

2024.11.08

この記事の要点

  1. 注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違いを理解することで、資金調達タイミングと手数料のトレードオフを適切に判断し、事業特性に最適な方法を選択できるようになります。
  2. 長期プロジェクトでは注文書ファクタリング、短期案件では請求書ファクタリングという使い分けにより、資金繰りを最適化し事業拡大の機会を最大化できます。
  3. 両方の特徴を活かした併用戦略により、多様な資金需要に柔軟に対応し、安定した事業運営と成長投資の両立が可能になります。
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1. 注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違い

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングは、どちらも売掛債権を活用した資金調達方法ですが、利用できるタイミングや手数料、審査基準に大きな違いがあります。

注文書ファクタリングは受注直後から利用できるため、請求書ファクタリングよりも最大6か月程度早く資金調達が可能です。一方で、手数料は請求書ファクタリングより2%から5%程度高く設定されており、取り扱う業者も限られています。

本記事では、これら2つのファクタリング方法の具体的な違いを詳しく解説し、事業者がどちらを選ぶべきかの判断基準を明確にします。建設業や製造業など納期の長い業種では注文書ファクタリングが、短期間で完了する案件では請求書ファクタリングが適している場合が多く、それぞれの特徴を理解することで最適な資金調達が実現できます。

1-1. 資金調達のタイミングの違い

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの最も重要な違いは、資金調達が可能になるタイミングです。

注文書ファクタリングは、売掛先からの注文を受けた段階で発行される注文書や発注書を売却して資金調達する方法です。契約締結直後に注文書が発行されるため、商品やサービスの納品前に資金を確保できます。

請求書ファクタリングは、商品やサービスの納品完了後に発行される請求書を売却する方法です。実際に業務を完了してから請求書を作成するため、注文書ファクタリングと比較して資金調達のタイミングが遅くなります。

具体的な時期の違いを見ると、注文書ファクタリングでは最大6か月程度入金サイトを短縮できるのに対し、請求書ファクタリングでは1か月から2か月程度の短縮が一般的です。建設業のように受注から完成まで数か月を要する案件では、この違いが資金繰りに大きな影響を与えます。

1-2. 使用する書類の違い

両者では資金化に必要となる書類が異なります。

注文書ファクタリングでは、その名の通り注文書または発注書を主要な書類として使用します。注文書とは案件の受注が確定した後に発行される書類で、正式に注文する内容が記載されています。業界によっては案件が進み始めた後や納品完了後に注文書が発行される場合もありますが、仕事の受注が確認できるメールなどで代用可能な業者も存在します。

請求書ファクタリングでは、サービスや商品の提供が完了した後に発行される請求書をファクタリング会社が買い取ります。請求書には実際に提供した商品やサービスの詳細、金額、支払い条件などが明記されており、確定した債権として扱われます。

注文書ファクタリングで使用する注文書は、まだ実際の業務が開始されていない段階の書類であるため、請求書と比較して不確定要素が多いという特徴があります。

1-3. 法的根拠と仕組みの違い

両方のファクタリング方法は、民法第466条に定められた債権譲渡を法的根拠としています。2020年4月の民法改正により、民法第466条の6で将来債権の譲渡が明文化され、注文書ファクタリングのような将来発生する予定の債権を譲渡することが法的に明確になりました。

注文書ファクタリングは将来債権の譲渡にあたります。受注は確定しているものの、まだ商品やサービスの提供が完了していない段階での債権譲渡であり、将来的に発生する売掛金を対象としています。

請求書ファクタリングは確定債権の譲渡です。すでに商品やサービスの提供が完了し、請求書が発行された時点での債権譲渡であり、確実に存在する売掛金を対象としています。

民法改正により、債権譲渡禁止特約が付されている債権であっても譲渡が原則有効となったため、両方のファクタリング方法ともに利用しやすい環境が整備されています。ただし、注文書ファクタリングの方が将来の不確定要素を含むため、ファクタリング会社にとってリスクが高い取引とされています。

2. 注文書ファクタリングの特徴とメリット

2-1. 早期資金調達による資金繰り改善効果

注文書ファクタリングの最大のメリットは、契約フローの早い段階で資金調達が可能なことです。受注案件の商品やサービスを納品する前に資金を確保できるため、プロジェクト着手時の運転資金不足を解消できます。

請求書ファクタリングでは納品完了後でないと資金調達ができないため、案件対応中の資金繰りは改善されません。一方、注文書ファクタリングなら契約してすぐに発行される注文書を活用して納品前に資金調達が可能です。

特に建設業やシステム開発、製造業などの納期が長い業種では、材料費や人件費などの初期投資が必要になります。注文書ファクタリングを利用することで、案件対応中に資金繰りに悩まされることなく、安心して業務を進められます。

資金調達のタイミングが早いことで、他の案件への投資や設備投資など、事業拡大に向けた資金配分も柔軟に行えるようになります。キャッシュフローの改善により、より多くの案件を同時並行で進める余力も生まれます。

2-2. 長期支払いサイト案件への対応力

注文書ファクタリングは支払いサイトが長い売掛債権でも現金化が可能です。支払いサイトとは取引の締め日から支払日までの期間のことで、一般的には30日サイトが多いですが、案件によっては90日サイトや180日を超える長期の支払いサイトも存在します。

注文書ファクタリングでは支払いサイトが180日でも対応可能な業者があり、請求書ファクタリングよりも長い支払いサイトに対応している傾向があります。これは注文書段階から対応することで、より柔軟な資金繰りが可能になるためです。

公共工事や官公庁の警備、博物館の清掃といった国や自治体に対する仕事は、民間企業と比較して支払いサイトが長く設定されることが多いです。このような案件でも注文書ファクタリングなら早期に資金化できるため、資金繰りの負担を大幅に軽減できます。

支払いサイトが長い案件ほど、注文書ファクタリングによる資金繰り改善効果は大きくなります。特に中小企業にとって、長期間の資金拘束は経営上の大きなリスクとなるため、このメリットは非常に重要です。

2-3. 売掛先への通知不要の2社間契約

注文書ファクタリングは基本的に2社間契約で行われるため、売掛先に対してファクタリング利用の通知をする必要がありません。利用者とファクタリング会社の2者間のみで契約が完結するため、取引先にファクタリングの事実を知られることなく資金調達が可能です。

請求書ファクタリングの場合、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの選択肢がありますが、3社間ファクタリングでは売掛先への利用通知が必要になります。ファクタリング利用の通知が取引先に届くと、資金繰りの状況を疑われる可能性があり、信用問題に発展する場合があります。

注文書ファクタリングなら売掛先に関与しないファクタリング方法となるため、利用通知が届くことはありません。取引先との信頼関係を保ったまま資金繰りの改善が可能で、継続的な取引に影響を与える心配がありません。

特に下請け企業や個人事業主にとって、元請け企業との関係は事業継続の生命線です。注文書ファクタリングなら、こうした重要な取引関係を損なうリスクなく資金調達ができる点は大きなメリットといえます。

3. 請求書ファクタリングの特徴とメリット

3-1. 手数料の安さと利用しやすさ

請求書ファクタリングの大きなメリットは、注文書ファクタリングと比較して手数料が安く設定されていることです。2社間ファクタリングの場合で5.0%から20.0%程度、3社間ファクタリングでは2.0%から9.0%程度が一般的な手数料相場となっています。

注文書ファクタリングの手数料は請求書ファクタリングより1割から2割程度高額に設定されています。これは売掛金の回収までの期間が長くなることで、ファクタリング会社が負担する未回収リスクが高くなるためです。

請求書ファクタリングは商品やサービスの提供が完了した段階での債権買取であるため、確定債権として扱われます。注文書段階と比較して不確定要素が少ないため、ファクタリング会社にとってリスクが低く、その分手数料も抑えられています。

手数料の差は調達コストに直結するため、頻繁にファクタリングを利用する事業者にとって重要な要素です。特に利益率の薄い事業では、手数料の差が経営に与える影響は大きくなります。

3-2. 豊富な業者選択肢と競争による優位性

請求書ファクタリングは数多くの業者で取り扱いが行われているため、利用者の選択肢が豊富です。多数の業者が参入していることで競争も活発で、手数料やサービス内容の改善が進んでいます。

注文書ファクタリングに対応しているファクタリング会社は2024年時点で大手数社程度と限られており、中堅を含めても10社程度しか取り扱いを行っていません。選択肢が少ないため、手数料やサービス条件で比較検討する余地が限られています。

請求書ファクタリングでは業者間の競争により、手数料の低減やサービスの向上が図られています。オンライン完結型のサービスや即日入金対応、必要書類の簡素化など、利用者の利便性を高める取り組みが活発です。

豊富な選択肢があることで、事業者の規模や業種、利用頻度に応じて最適な業者を選択できます。個人事業主向けのサービスから大企業向けまで、幅広いニーズに対応した業者が存在しています。

3-3. 契約形態の選択肢

請求書ファクタリングでは2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方から契約形態を選択できます。利用者の状況や優先する条件に応じて、最適な契約方法を選ぶことが可能です。

2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の2者で契約するため、売掛先への通知が不要です。手数料は高くなりますが、取引先に知られることなく資金調達できます。審査も比較的早く、即日入金に対応している業者も多数存在します。

3社間ファクタリングは売掛先も含めた3者で契約するため、事前に売掛先の承諾が必要です。その分手数料は安く抑えられ、未回収リスクも低くなります。売掛先との関係が良好で、ファクタリング利用に理解がある場合に適した契約形態です。

注文書ファクタリングは基本的に2社間契約のみであるため、この選択肢がありません。請求書ファクタリングなら状況に応じて手数料と秘匿性のバランスを調整できる点が大きなメリットです。

4. 手数料・審査・利用条件の比較

4-1. 手数料相場の違いとリスク要因

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングでは手数料に明確な差があります。請求書ファクタリングの手数料相場が2社間で5.0%から20.0%、3社間で2.0%から9.0%であるのに対し、注文書ファクタリングは2.0%から5.0%程度上乗せされた水準で設定されています。

この手数料差の主な要因は、ファクタリング会社が負担するリスクの違いです。注文書ファクタリングでは業務の発注段階で資金調達するため、入金までの期間が長く、その間に売掛先企業が倒産するリスクが請求書ファクタリングより高くなります。

さらに注文書ファクタリングは納品前に資金化するため、受注した業務を期日通りに遂行できるかどうかという履行リスクも加わります。商品やサービスの提供が完了していない段階での債権買取であるため、不確定要素が多いのが現状です。

売掛先の信用力や支払いサイトの長さも手数料に影響します。信用度の高い大手企業や公的機関の注文書であれば手数料は抑えられますが、中小企業や新規取引先の場合は手数料が高くなる傾向があります。

4-2. 審査基準と通過率の違い

注文書ファクタリングは請求書ファクタリングと比較して審査が厳しく設定されています。売掛金の回収が問題なくできるかという観点から、より慎重な審査が行われています。

注文書ファクタリングの審査では、売掛先の信用力を特に重視します。信用力の高い企業であるほど倒産や未払いのリスクが小さいため、審査通過の可能性が高くなります。公的機関や大手企業から発行された注文書は比較的審査に通りやすい傾向があります。

申し込みから売掛金が支払われるまでの期間も重要な審査要素です。一般的に注文書ファクタリングでは6か月以内に納品・支払いの売掛債権を対象としているケースがほとんどで、期間が長いほど回収不能リスクが高いと判断されます。

請求書ファクタリングの審査通過率が一般的に80.0%から90.0%程度であるのに対し、注文書ファクタリングの審査通過率はやや低い水準となっています。ただし、利用者の決算状況や経営状態よりも売掛先の信用力を重視するため、銀行融資の審査に通過できない企業でも利用できる可能性があります。

4-3. 利用可能な事業者の範囲

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングでは、利用可能な事業者の範囲に違いがあります。

請求書ファクタリングは法人・個人事業主ともに幅広く対応している業者が多数存在します。小規模事業者向けのサービスから大企業向けまで、多様なニーズに対応したファクタリング会社が参入しています。

注文書ファクタリングは個人事業主の利用を制限している会社が少なくありません。月商500万円以上や設立半年以上といった条件を設けている業者もあり、一定規模以上の法人でないと利用できない場合があります。

業種による制限も注文書ファクタリングの方が厳しい傾向があります。建設業、システム開発、製造業など納期の長い業種は歓迎されますが、即日完了するような業務では利用が困難な場合があります。

買取金額の下限も注文書ファクタリングの方が高く設定されているケースが多く、100万円以上からという業者も存在します。小口の資金調達を希望する事業者にとって、請求書ファクタリングの方が利用しやすい環境が整っています。

5. どちらを選ぶべきか?判断基準と使い分け

5-1. 注文書ファクタリングが適している場面

注文書ファクタリングは以下のような状況で特に有効です。

納品までに長期間を要する案件を手がける事業者には最適です。建設業での工事案件、システム開発での大規模プロジェクト、製造業での特注品製造など、受注から完成まで数か月を要する業務では、初期投資資金の確保が重要になります。

支払いサイトが90日を超える長期の案件でも、注文書ファクタリングなら対応可能です。公共工事や大手企業との取引では支払いまでに半年以上かかる場合もありますが、注文書段階から資金化することで資金拘束期間を大幅に短縮できます。

材料費や人件費などの初期投資が大きい案件にも適しています。受注はしたものの、プロジェクト着手に必要な資金が不足している場合、注文書ファクタリングなら即座に運転資金を確保できます。

売掛先との関係を重視し、ファクタリング利用を知られたくない事業者にも向いています。下請け企業や継続的な取引関係を維持したい場合、2社間契約のみの注文書ファクタリングなら秘匿性を保てます。

5-2. 請求書ファクタリングが適している場面

請求書ファクタリングは以下のような場面で力を発揮します。

手数料を抑えてコストを削減したい事業者には請求書ファクタリングが適しています。頻繁にファクタリングを利用する場合や利益率の薄い事業では、手数料の差が経営に大きく影響するため、より安い請求書ファクタリングを選ぶべきです。

短期間で完了する案件や納品済みの案件がある場合は、請求書ファクタリングで十分対応できます。サービス業や小売業など、商品・サービスの提供から入金までの期間が短い業種では、注文書ファクタリングのメリットは限定的です。

複数の業者を比較検討して最適な条件を選びたい事業者にも適しています。請求書ファクタリングなら豊富な選択肢の中から、手数料やサービス内容を比較して最適な業者を選択できます。

3社間ファクタリングで手数料を抑えたい場合にも有効です。売掛先との関係が良好で、ファクタリング利用に理解がある場合は、3社間契約により大幅に手数料を削減できます。

5-3. 業種別おすすめの使い分け方法

業種の特性に応じた使い分けが重要です。

建設業では案件の規模と工期により使い分けが効果的です。大規模工事や公共工事など長期プロジェクトでは注文書ファクタリング、小規模修繕や短期工事では請求書ファクタリングを選択することで、それぞれのメリットを最大化できます。

製造業では受注生産か見込み生産かで判断します。特注品や大型設備など受注生産の場合は注文書ファクタリング、既製品の販売では請求書ファクタリングが適しています。

IT・システム開発業界では開発期間が判断基準になります。数か月を要する大規模システム開発では注文書ファクタリング、ウェブサイト制作など短期案件では請求書ファクタリングを使い分けます。

サービス業や小売業など即日完了する業種では、基本的に請求書ファクタリングが適しています。ただし、設備投資や新規事業立ち上げなど特別な資金需要がある場合は、将来の売上を見込んだ注文書ファクタリングの検討も可能です。

6. よくある質問

6-1. 注文書ファクタリングは個人事業主でも利用できる?

注文書ファクタリングは個人事業主でも利用可能ですが、対応している業者は限られています。

多くの注文書ファクタリング業者は法人のみを対象としており、個人事業主の利用を制限している場合があります。これは個人事業主の信用力や事業規模の観点から、リスク管理を厳しく行っているためです。

個人事業主が利用可能な業者としては、A社やB社などがあります。ただし、売掛先が法人である必要があるなど、一定の条件が設けられている場合が多いです。

利用を検討する個人事業主は、事前に対応可否を確認し、必要書類や審査基準について詳しく問い合わせることをおすすめします。月商や取引により利用できる可能性があるため、複数の業者に相談してみることが重要です。

6-2. 手数料が高い注文書ファクタリングを選ぶメリットはある?

手数料が高くても注文書ファクタリングを選ぶメリットは確実に存在します。

最大のメリットは資金調達タイミングの早さです。請求書ファクタリングと比較して最大6か月程度早く資金化できるため、機会損失の回避や事業拡大への投資が可能になります。手数料以上の収益機会を得られる場合は、十分に採算が合います。

キャッシュフローの改善効果も重要です。長期プロジェクトでは材料費や人件費の支払いが先行するため、初期資金の確保は事業継続の生命線となります。手数料を支払ってでも安定した資金繰りを確保する価値があります。

競合他社との差別化にも活用できます。注文書ファクタリングにより潤沢な運転資金を確保することで、より多くの案件を同時並行で進めたり、品質向上への投資を行ったりすることが可能になります。

6-3. 両方同時に利用することは可能?

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの同時利用は可能です。

同一案件での重複利用はできませんが、異なる案件であれば問題ありません。A案件では注文書ファクタリング、B案件では請求書ファクタリングという使い分けが可能です。

同一のファクタリング会社で両方のサービスを利用することも可能で、取引により手数料の優遇を受けられる場合があります。継続利用により審査も簡素化される傾向があります。

ただし、利用額の合計が与信枠を超えないよう注意が必要です。複数のファクタリング会社を利用する場合は、返済計画をしっかりと立てて資金繰りを管理することが重要です。

6-4. 審査に落ちた場合の対処法は?

審査に落ちた場合の対処法は複数あります。

まず売掛先の変更を検討します。信用力の高い売掛先の債権であれば審査通過の可能性が高まります。大手企業や公的機関との取引がある場合は、そちらの債権での申し込みを試してみてください。

買取金額の調整も有効です。高額な債権ほどファクタリング会社のリスクが大きくなるため、金額を下げることで審査通過の可能性が向上します。

複数の業者への相談も重要です。審査基準は業者により異なるため、A社で断られてもB社では承認される可能性があります。特に請求書ファクタリングでは選択肢が豊富なため、複数社への相談をおすすめします。

注文書ファクタリングで審査に落ちた場合は、請求書ファクタリングでの再挑戦も検討してください。納品完了後であれば確定債権として扱われるため、審査基準が緩和される可能性があります。

7. まとめ

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングは、それぞれ異なる特徴とメリットを持つ資金調達方法です。

注文書ファクタリングは受注直後から利用でき、最大6か月程度早い資金調達が可能である一方、手数料が2.0%から5.0%程度高く、利用できる業者も限られています。建設業や製造業など長期プロジェクトを手がける事業者に特に適しており、初期投資資金の確保や長期支払いサイト案件への対応力が魅力です。

請求書ファクタリングは手数料が安く、豊富な業者選択肢から最適な条件を選択できます。2社間・3社間の契約形態も選択可能で、短期案件や頻繁な利用を想定する事業者に適しています。

事業者は自社の業種特性、案件の性質、資金需要のタイミングを総合的に判断し、最適なファクタリング方法を選択することが重要です。両方を使い分けることで、より効果的な資金繰り管理が実現できます。

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